災害時! どうなる? わが町 「地域防災を考える集まり」世田谷生活クラブ館にて

11月1日、世田谷の生活クラブ館にて、地域防災を考える集まりがあり、私も大田区の状況を少し報告しました。災害はいつ起こるかわかりません。日頃の備えの重要性を改めて考える機会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地域防災に関して・大田区の場合

学校避難所について

●学校避難所には地域住民がみんな逃げ込めるか? 

72万区民に対して学校避難所(小中学校)は91か所。とても入れません。

例:池上小学校を避難場所とする自治会と世帯数
堤方西町会  1,389世帯
堤方南自治会 1,047世帯
池上本町会  2,024世帯
 計      4,460世帯(平成28年4月現在)

・池上小学校の受け入れ人数 1,440人
3.3平方メートルあたり2人として、体育館、ステージ、武道場、食堂など、一定の広さを有するスペースの80%を使用可能面積として算出。廊下等の50%を使用可能面積として算出。

・防災備蓄
食料:2,000人の一日分
毛布:1,500枚
仮設トイレ:75人に1台

地域住民がみんなつめかけたとして、物資が十分にあるわけではありません。
学校避難所で寝泊まりする人は、家が倒壊するなどして自宅に住めなくなった人です。

⇒家が倒壊していない人は「我が家を避難所」とする。
耐震工事はもちろん、日頃からの安全対策、食料(少なくとも1週間分)や生活必需品の備蓄を心がける。

 

●学校避難所は逃げ込むだけの「避難所」ではなく「学校防災活動拠点」

その機能は、
・避難所機能 ・情報拠点機能 ・地域活動機能

被災者を収容する以外に、情報収集と救出救助活動など地域の見回りなど災害に立ち向かう機能を入れ込みました。

・災害用バンダナ 
4か国語対応
「何がしたいですか」「どうしましたか?」などの言語とイラストで災害時のコミュ二ケーションを想定して作られています。

 

 

 

 

 

 

 

災害用バンダナを説明しているところ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

災害用バンダナ

 

 

ブロック塀・改修工事助成について

今年の6月、大阪北部地震において、小学生がブロック塀の下敷きになって死亡した事故を受けて公共施設におけるブロック塀の安全点検が行われた。また民間のブロック塀撤去や改修工事助成はこれまでは「生垣造成助成」だけだったが、「フェンス設置」を加えるなど事業を拡充した。(この「フェンス設置」に関しては生活者ネットワークが2014年第2回定例会で提案している)

(1)ブロック塀撤去の助成金額(防災まちづくり課 耐震改修担当)  
(ア)(イ)のうち金額の低いもの  限度額12万円
(ア)撤去費用の2分の1の額
(イ)塀の長さ1mにつき6,000円を乗じて算出される額

(2)フェンス設置の助成金額(防災まちづくり課 耐震改修担当)
(ア)(イ)のうち金額の低いもの  限度額12万円
(ア)設置費用の2分の1の額
(イ)フェンスの長さ1mにつき6,000円を乗じて算出される額

(3)生垣造成の助成金額(環境対策課 環境推進担当)
既存のブロック塀を撤去して生垣を造成する場合
1m当たり、16,000円以内
新たに生垣を造成する場合
1m当たり、10,000円以内

助成期限:2021年3月31日

 


 

 

 

 

 

 

グループでの話し合い

 

大震災の時のトイレの問題、ごみ処理の問題、福祉避難所の問題、帰宅困難者の問題、女性の視点から見た「避難所運営」のあり方など、まだまだ課題はたくさんありますが、平時からテーマごとにしっかり考えていきたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

全体