障害者が活躍できる社会に 「福祉的就労のあり方とまちづくり・まちおこし」

2月5日、アプリコ展示室にて、平成30年度大田区自立支援協議会就労支援部会主催の公開セミナーが開催されました。

 

「福祉的就労のあり方とまちづくり・まちおこし」
~地域共生社会の実現をめざして~

 

多くの作業所で働く障害者の賃金は自立するには難しい低さです。
竹村利道さんの講演では、福祉サービスに甘んじることなく、企業に「仕事をください」ではなく「いっしょにやりましょう」といえる仕事を生み出すべきだと叱咤激励されました。
大田区の場合は町工場と組めるはずだと。
刺激的なセミナーでした。簡単にご報告いたします。

 

富田文子 氏

(立教大学コミュニティ福祉学部・就労支援部会専門委員)

「大田区における障がい者に対する就労支援の取り組み」から

 

福祉的就労の工賃・賃金

福祉的就労(通常の事業所に雇用されることが困難な者に対して、就労の機会の提供及び生産活動、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の訓練その他の支援をすること)

●就労継続支援A型  平成29年度平均賃金 月額(時間額)74,085円(818円)
(雇用契約に基づく)
●就労継続支援B型  平成29年度平均賃金 月額(時間額)15,603円(205円)
(雇用契約によらない)

 

就労継続支援B型の可能性
次のステップを目指さなくても「今」「ここ」で「働くこと」が良い場所という意義
→企業就労をめざす支援、就労移行をめざす支援、就労継続支援A型をめざす支援、「今ここで働く」を支持する支援
→とはいっても生活の向上のために、お金を稼ぐ仕組みは必要

 

 

 

 

 

 

 

富田文子氏

 

 

竹村利道 氏

(日本財団 公益事業部 シニアオフィサー)

福祉的就労を進化させる

定着支援をていねいに
→企業1人目がうまくいけば2人目を雇おうと思う
障害者が一生けん命作りました×(障害を言い訳にしない)
→品質、サービス、価値を売る、選ばれるサービスに
仕事をください
→いっしょに仕事をしましょう
地域の産業に寄与する
→大田区なら町工場と組んで。軽作業系があるはず。

 

障害者の工賃・賃金、せめて最低賃金をめざすべき

→障害者が活躍できる社会に
→自己肯定感、モチベーションを持てるように
→仕事とは社会に使えること、障がい者も普通に暮らせるように

人間の幸福
1.必要とされること
2.ほめられること
3.認められること
4.愛されること
→働くこと
竹村さん自身の歩み、事業展開

NPO法人ワークスみらい高知

 

 

 

 

 

 

竹村利道氏

 

 

 

 

 

 

パネルディスカッション
中野真弓氏(大田区自立支援協議会就労支援部会委員)
鶴田雅英氏(大田区自立支援協議会就労支援部会部会長)
竹村利道氏