「地区社会福祉協議会の設置を望んで」 大田区議会予算特別委員会 報告-3
超高齢化時代を迎え、地域の中でいかに安心して暮らしていけるか、「まちづくり」は自治体の大きな課題です。大田区は町会・自治会への依存度が高いですが、地域の人だれでもが「まちづくり」を意識できるような地域づくりができないでしょうか。
●地区社会福祉協議会の設置を望んで
高齢化や単身世帯の増加、子育て不安、外国人との共生をめぐっても地域課題は山積しています。「地域づくり」とソーシャルワークが求められる時代です。大田区では出張所に地域包括センターが合築され連携が取られるようになることは大変評価できることですが、さらに地区社会福祉協議会が加わることでアウトリーチや地域住民の力を引き出すことができるのではないかと考えます。ある自治体のある地区では高齢者が増えて住宅地が広がる中に腰掛けて一休みするところがなくて困るという話が持ち上がったそうです。道路に椅子を置くわけにはいかない。住民主体の地区社会福祉協議会で話し合いがもたれ、住民のアイデアで、使わなくなっている駐車場や玄関の一部を提供してくれる人を募り、社会福祉協議会で集めた募金で椅子を買い、住宅地の所々に椅子を置くということが実現しました。資料2にあるのが、イスと地区の印のステッカーです。この椅子を2個ずつ、提供された民地に置いてもらっているそうです。
「まちづくりセンター」という名称の大田区でいえば出張所と「地域包括支援センター」と「地区社会福祉協議会」が連携して地域福祉を担っていることが土台であると聞きました。この地区ではここ数年毎年「椅子」を買い足しているそうですが、身近な福祉向上に使われることが実感できるので、募金がたくさん集まるようになったそうです。「やさしいまち」をつくっているということが地域の人の誇りや「助け合い」のモチベーションになっているようです。
Q:お聞きします。バリアフリーにかぎりませんが、これからはますます住民主体で身近な地域の課題を解決する方策が必要になると思われます。各出張所に、地域福祉のコーディネートを担う地区社会福祉協議会の設置がぜひとも必要だと考えますが、設置を検討できませんか。
A:地区社会福祉協議会は、住民同士の助け合いや支えあいなどの繋がりを基礎として、同じ地区内の機関や団体等が任意に組織するものと認識しております。住民主体という位置づけから、その設置に関しては、一義的には地域で活動する自治会・町会や団体が主体的に判断するものと考えております。
本区においては、自治会・町会や福祉関係団体の自主的な活動が大変活発であり、その活動を支える仕組みについても、特別出張所を中心にすでに整備されております。
また大田区社会福祉協議会では、地域担当が18特別出張所ごとに開催される全ての地域力推進地区委員会、地区民生児童委員協議会に出席し、地域ごとの課題を把握することで地域づくりに役立てようとする動きも始まっております。
具体的には、事故の多い交差点の見守り活動や夏休みの学習支援教室など、課題を共有したことが住民主体の地域づくりのきっかけとなり、地域の多様な主体の関係性の強化につながっています。このような大田区社会福祉協議会の活動を区としても支援してまいります。
行政まかせや町会まかせではない、地域の全ての人がそれぞれ役割を持ち、自分の意見が反映されるようなフラットな地域社会をつくっていけるとよいと思います。みんなでまちづくりをしていくという意識のもとに知恵を出しあい、助け合える社会をつくっていけたらと思います。
車いすになって気が付かされたことが多くありますが、この庁舎のバリアフリーはたとえば1階の書類の手続きのところでは車いすのまま書くことのできる場所もあり、快適な身体障碍者用のトイレもあります。エレベーターに乗るとき、さりげなく扉を押さえていてくれたり、エレベーターの1,2,3,4号機は車いすからは届かない位置に停止階を押すボタンがあるので、「何階までですか」と聞いてもらえたり、と親切な職員に助けられることが多く大変感謝をしております。
ますますハードもハートも人にやさしい区であってほしいと願います。
職員研修では、障害当事者を講師とする「障害平等研修DET」など、区民に寄り添うための研修もぜひ取り入れていただきたいと思います。
さて個人的なことですが足をひねったのがもとで股関節と腰の痛みが続き、はじめはマッサージなど整体に通っていましたが、なかなか治らず、いろいろ検査をしたところ、骨盤に悪性腫瘍が見つかり、今は治療をしながら骨盤を守っているという状況です。しかし歩けない以外はいたって元気です。
今後いろいろご協力をいただくことと思いますが、どうぞよろしくお願いします。