【きたざわ潤子のプロフィール‐3 】 なぜ区議会議員になろうと思ったのか

具体的なニーズを政策決定の場に

初当選は2011年でしたが、自分から出馬しようとはまったく考えたこともありませんでした。2010年に旧民主党が「子ども手当」を創設、チルドレンファーストという言葉が政治の重要なテーマになったことはうれしかったことを覚えています。友人たちと市民活動をする中で「子ども手当」を切り口に子どもが求めているもの、子育て家庭が求めているものを探ろうということになり、アンケート調査をしました。すると“子ども手当は大歓迎だが、保育園が足りないのでは困る”、とか“子どもがのびのびと遊べる公園がほしい”とか、“住宅手当がほしい”とか、さまざまな具体的なニーズがあぶりだされました。そのときに感じたのが、“具体的なニーズは当事者がもっと政策決定の場に伝えていかなくてはわかってもらえないのではないか”ということでした。

そんな折に生活者ネットワークの先輩議員に「いっしょにやらないか」と誘われたというのがきっかけです。子どもや家庭に関わってきたことを活かして少しでもよい環境作りに寄与出来たらいいなと考えました。

政治の世界は、まだまだ男性中心で「子どもが育つこと」「子育て」についての根本的な議論がなされているとはいえません。今、虐待の問題がクローズアップされていますが、子どもが健やかに育つ環境作りは喫緊の課題でもあり、100年先の問題でもあります。

 

市民自治は民主主義の土台

生活者ネットワークの地域の声を丁寧に聴いていくことから始まり、調査活動を通して市民と共に市民政策を作り、市民の代表として議会に届ける、そのような市民自治を喚起する手法は民主主義の土台だと感じました。また生活者ネットワーク「子どもの権利」の保障を求めていること、子どもの意見表明権、遊びや学びの権利の重要さを、きちんと訴えている地域政党であるということにも大きな共感を覚えました。

“子どもの笑顔を社会の真ん中に”、“子育て・介護をひとりにしない”という政策をこの運動を通してさらに強く訴えていきたいと考えています。