全ての子どもに幸せな家庭を! 特別養子縁組

赤ちゃんが来た! 特別養子縁組で幸せな家族が誕生

先日、あるご夫婦、Gさん、Mさんがかわいい赤ちゃんを連れてうれしい報告にきてくれました。児童相談所に特別養子縁組の申し込みをしていたところ、やっと待望の赤ちゃんがおうちに来てくれたという報告です。といっても6か月間は、審査期間であり、まだ家庭裁判所の判断がなされていなので、正式な親子ではありません。

赤ちゃんは2ヵ月の時にきて、今はもう4か月。以来、1週間に一度、児童相談所からコーディネーターと保健師が様子を見に来てくれて、親身になって寄り添い、サポートしてくださるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

かわるがわる赤ちゃんを抱っこさせてもらいました

 

里親が孤立しないように

地域の児童相談所では月に一度の里親サロンが開かれ、お互いの近況報告や洋服のおさがりを交換するなどの交流がもたれていることも安心だということです。特別養子縁組の人だけではなく、普通養子縁組の人も他の地域から移ってきた人でも「里親」ならだれでも参加できるそうです。母親学級から出産を通してずっと親子で仲良くしているという人が多い中で、養子縁組では親同士の仲間作りが難しいもの、里親サロンは孤独を防ぐ重要な交流の機会となっているそうです。

 

愛情こそが最高の栄養

さて、連れてきてくれた赤ちゃんの名前は「つばさくん(仮名)」。名前は養親がつけることができるので、思いを込めてつけた名前です。出生時2500gだった体重が2ヵ月で3200g、4ヵ月の現在は6000gに。保健師もびっくりしているそうです。はじめ無表情だったのに表情豊かな赤ちゃんになりました。抱かれていてもベビーカーに寝かされていてもママ予定のMさんやパパ予定のGさんの顔をしっかり見つめています。愛情や信頼関係が赤ちゃんの発育や情緒にいかに影響するかをまざまざと教えられます。

 

 

 

 

 

 

パパ予定のGさん、もうすっかり慣れた手つきです

 

マイナスが集まって大きなプラスになった

さて、このご夫婦、ママ予定のMさんは離婚を経験しており、成人した二人の子どもたちがいます。もう出産は厳しいかな、という年齢で再婚。特別養子縁組を決意したというわけです。

パパ予定のGさんは、小学校4年から中学3年まで不登校を経験したとのこと。でもその体験は決してマイナスではなく、「競争社会」を落ち着いてながめる経験になったとのこと。学歴よりも社会的自立。20代で不動産会社を立ち上げ経営、家族を支えています。

血のつながらない子どもを育てることをどう思うかと聞くと・・・夫婦だって血は繋がっていない。血の繋がりよりも「本当に愛されること」「日々の愛情」が大事。また人生の目的は、いい学校に入ることでもいい会社に入ることでもなく、「幸せな人生を歩むこと」だと。お二人が幸せいっぱいのオーラをだしていたのは、様々な経験を経て、マイナスに思えることもプラスの価値に変換し、確かなものをつかんできたからでしょう。
深い愛情と人生への前向きな姿勢で作る家庭は赤ちゃんの幸せな人生のスタートに最高な場所にちがいありません。

一つ間違っただけで、アウトになるということはない。あきらめなければチャンスはある。
Gさんの名言です。

つばさくんの健やかな成長を祈りつつ、これからの成長の喜びを私もまた共に味わわせてもらいたいものです。

 

子育て家庭を社会で祝福、サポートを!

赤ちゃんを連れてきたのは、みんなにかわいがられてほしいし、多くの人に抱かれてほしいからとのことでした。子どもは本当に宝物。出産も素晴らしいですが、特別養子縁組で新しい家族が生まれることも社会で祝福していきたいものです。

Mさんは、「里親支援団体Happiness」という団体を立ち上げ、法人化の手続きをする予定とのこと、「里親制度」を知ってもらうための啓発活動や児童養護施設に入っている子どもたちへの支援をしていきたいそうです。いろいろな形でいっしょに活動してくださる方を募集中とのことです。

しあわせな家庭やしあわせな子どもたちがどんどん増える日本であってほしいと心から願ったうれしい一日でした。

※赤ちゃんの名前は、プライバシーのために仮名にしています。

 

社会的養護の在り方

さまざまな事情で生まれた赤ちゃんを育てられない人がいます。そういう場合はほとんどの赤ちゃんが乳児院に預けられますが、子どもの成長発達にとっては、特定の人からの保護と愛情を受けることが大事です。国は社会的養護の在り方を施設養護から家庭的養護へとシフトしようとしていますが、まだ周知が進んでいません。里親開拓と里親支援は今後の重要な課題です。