サロンde池上 ご近所で助け合える関係に
ゴミ捨てのときだけに顔を合わす関係では寂しいから、ということで始まった活動。近所の人同士で2ヵ月に一度集まって、いっしょに食べたり、おしゃべりをしたり、少し勉強をしたり・・・楽しい集まりはもう60回も続いています。年に一度は散歩に行くことにしています。今回は5月20日、品川・天王洲の水辺散歩でした。ガイドはおなじみの桜井美保さん(東京まち歩き 風のように花のように)です。
さあ、出発。品川駅港南口で、説明を聞いてから出発しました
ガイドの桜井さんは運河の散歩に合わせて「運河」のイメージの服にしたとか。さすがです
車イスでの参加
総勢8名の健脚で品川の歴史を感じながらの散歩でした。
といっても一人は電動車イス(私)。ガイドの桜井さんは車イスでも楽しめるコースを創ってくれました。桜井さんは視覚障碍者の散歩のガイドも務めたことがあるとのこと、障害当事者の身になってコースを創る優しさと感性に感謝です! おかげで全く不便を感じず、みんなといっしょに行動できて楽しい時間を過ごすことができました。
今回の散歩コースのテーマは「境」
現在の品川駅のあたりは、鎌倉時代、まだ海だったとのこと、武蔵野台地のつきるところ。だから海と陸の境、江戸城内と郊外という「境」だったそうです。品川駅港南口(東口)から東京都中央卸売市場、食肉市場に向かって歩く通りは昔から「焼肉屋」が多く「ボーンストリート」というそうです。
焼肉屋の多いボーンストリート。腹黒屋とは?
東京海洋大学
みたて橋を渡って京浜運河をこえて東京海洋大学へ。ここは東京水産大学と東京商船大学が合併してできた国立大学。“海のことはおまかせ”で海の生物や資源を研究しています。なんと「さかなクン」はこの大学の客員准教授。さかなクンは、この大学の先生になるのが夢だったといいますから夢がかなったのですね。卒業生にはアオハタとキューピーの社長さんがいらっしゃるそうです。入ってすぐの「鯨ギャラリー」。1961年にアラスカで捕獲された「セミクジラ」の全身骨格が展示されています。全長17.1m、重さは67.2t。迫力です。
鯨ギャラリーにて
鯨の祖先の進化 祖先は4つ足だった!
「マリンサイエンスミュージアム」
大学の練習船の「雲鷹丸」の模型。日本製のパーク帆船。遠洋漁業をし、船の中で缶づめなどの加工もしたそうです。歴代の練習船の模型と練習船の航海で採集されたペンギンや亀など生物のはく製や模型が展示されています。海の世界の奥深さ、不思議さを味わえます。
マリンサイエンスミュージアムの前で
マリンサイエンスミュージアム・練習船「雲鷹丸」の模型の前で
アザラシ・ペンギン
タカアシガニのはく製
クスノキの並木
大学のグラウンドの脇を通って高浜運河へ。クスノキの並木がきれいでした。地面にはシロツメ草(白詰草)が生えていましたが、昔、陶器を海外に送るときにクッションとして詰めたので「シロツメ草」というようになったそうです。
グランド脇のクスノキの並木
品川運河ルネッサンス
高浜運河に沿って歩き、天王洲ボードウォーク。とてもおしゃれな水辺の風景。倉庫街だった運河沿いの土地を「品川運河ルネッサンス」と銘打って東京都が開発したとのこと。寺田倉庫の協力がなければ、こんなおしゃれな街にはならなかったと、ガイドさんの話でした。海に浮かぶのは隈研吾設計のボートハウス。海に浮かぶ家を借りられるそうですよ。ランチをいただいて帰りました。
天王洲ボードウォーク
隈研吾のボートハウス
ゴミ箱もアート
参加者の最高齢は84歳。まったくお年を感じさせない颯爽とした歩きでした。昨年、ご主人を亡くされてから、人との交流があまりなくて、淋しかったとのこと。
介護保険を受けないと、あまり人と会えないのかしら、とのこと。
人と出会うチャンスを地域の中でどんどん作っていけるといいですね!