大田区議会、陳情審査の結果:2019年度第3回定例会
陳情審査の結果をわかりやすく表にしてみました。陳情を出された方が、「私の陳情はどうなったかしら」と聞かれることが多くあるからです。
議会の情報公開はとても重要なものです。「どの議員がどの議案や陳情に賛成したか、反対したか」は本来、区民が知るべき基本的な情報だと思います。自分が選んだ議員の考えを知ることは、民主主義においては区民の当然の権利でしょう。
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大田区議会の場合は議案については会派ごとの賛否が区議会だよりで公開されていますが、陳情についてはまったく公開されていません。
今回最も多かったのは「羽田空港新飛行ルート」の運用を心配したものでした。しかし、残念ながら国への調査の求めさえ、不採択となりました。
これはどういうことでしょう。市民の声を代弁するより、国策を支えることを優先、あるいは区民福祉より国際競争力優先の考え方の表れだとしたら、残念なことです。
陳情は市民の政策提言であり、議会への市民参加です。陳情には区民の切なる思いが込められ、重要な指摘がなされている場合が多くあります。
陳情の一つ一つの具体的な事例から議論を重ねていき、一歩進めた、質の高い自治体運営をめざすべきです。
大田・生活者ネットワークは情報公開を進めること、議会の議論を活発にするためには市民参画が欠かせないことをこれからも訴えていきます。
請願・陳情の全文は、区役所2階の情報コーナーで見ることができます。「請願・陳情文書表」といいます。
●以下、都内の自治体議会の請願・陳情の採択率や区民への公開の状況を調査しました。