ひとり親へのサポート 心を受けとめる相談窓口を! 足立区の場合

明日で第3回大田区議会と決算特別委員会が終わります。先日、「衛生費」の母子保健分野では、産前産後のサポートの重要性を訴えましたが、特に「ひとり親へのサポート」について、“大田区には担当の窓口がない”ことを指摘しました。

6月、蒲田での3歳女児の放置死の事例でも、もしかしたら日頃から関係性を作っている窓口があれば、「助けて」と言えたかもしれない、と思いをめぐらせています。

 

参考にしたくて、取材させていただいた足立区では、「豆の木相談室」という相談窓口があり、子育て支援、就労支援の他、親同士が横につながりを持てるように、交流サロンを開催したり、サービスが確実に届くように「応援ブック」を制作したりしています。相談室には小さな子どもも楽しく待っていられるように工夫がしてあるほか、「おもしろ遊具マップ」などが貼ってあり、区内で楽しく遊べる場所の情報を提供しています。

足立区ひとり親支援・豆の木相談室

おもしろ遊具マップin足立区

https://www.city.adachi.tokyo.jp/documents/30804/ouenbook2019.pdf

 

担当者からは、「子育てと仕事で忙しいひとり親は、自分だけで情報を得るのは難しいでしょうから『応援ブック』で様々なサービスが確実に届くように配慮している。月に2回開催している親子交流サロンでは仲間を得て、自分だけじゃないんだ、と前向きな気持ちになれたというなどの評価をもらっている」とお聞きしました。

交流サロン事業は地域で子育て支援をしているNPO団体に委託しているということでしたが、孤立しがちなひとり親が地域とのつながりを持てるように配慮していることにも足立区の施策に感心したところです。

 

子育てが難しい時代だといわれています。どこかに、だれかにつながって、辛いときは「辛い」といえる子育て環境を創っていくことが重要ではないでしょうか。

子育て支援は一人ひとりのニーズに寄り添うこと。そこから必要な施策が生れると思います。まずは“しっかり話を聴き、解決につなぐ窓口”を今後も求めていきます。