そんなに急いでどこに行く? 100害あって一利なしのリニア新幹線  -広瀬 隆さん講演会に参加してきました

2014年12月10日 09時17分 | カテゴリー: 環境, 産業

広瀬隆さんの講演会『無謀なリニア 着工認可? ありえません!』に参加してきました。
(リニア新幹線を考える沿線住民ネットワーク主催/11月24日 池上会館にて)

リニアが危険きわまりない乗り物だということがよくわかりました!
多角的な考察でしたが、要点だけ、ご報告します。

まずは、JR東海リニア計画の概要。
地下40mを505㎞/hの速さで。東京・名古屋間を40分、大阪までを67分で走行。路線の86%がトンネル、すなわち景色は見えない。超電導のため、電力消費は、東海道新幹線の4倍。総工費9兆円。

 

 

 

 

 

問題点

【1】日本最大の活断層、南アルプス、中央構造線、糸魚川~静岡構造線が交差する場所を横断・縦断。活発な火山活動と大地震地帯、岩盤崩落の危険性高い 
→ リニアの車体とガイドウェイとの間隔はわずか4㎝。地震が来れば一瞬で壁に激突。

【2】電磁波の危険性。強い電磁波 
→ 人体の細胞に影響。小児白血病、小児脳腫瘍、胎児への影響、流産の発症率を高める。磁気を遮断する「磁気シールド」を設置するというが、どれだけ低減され、人体への影響はどこまであるのか、データが公表されない。

【3】大量の残土(東京~名古屋間で1700万立法メートル)の処分方法が不確定 
→ 山梨では、沢や谷に入れたら、平らな場所が増えるという提案があったとか!?

【4】地下水の流出 
→ 大規模な地盤沈下、地元の誇る水源地と湧水が枯れる。
→ 地下水の噴出を防ぐために「セメントミルク」注入、地下水の汚染。環境破壊。

【5】 採算性、必要性不明 
→ 東海道新幹線の座席利用率は2009年で55.6%。十分足りている。9兆円の工事費をかけて巨大赤字路線になった場合、そのつけは国民にくるのでは。

【6】消費電力は東海道新幹線のほぼ4倍
→ 常時、最大電力を供給できる発電所が必要に。原発のエネルギーをあてこんでいる。消費電力抑制の掛け声はどこに?

・・・・・・・と、まあこんな具合です。

危険性に加えて、自然破壊とお金とエネルギーの無駄使い! 
そして国民不在の大プロジェクト。

リニアに対するパブリックコメントでは、リニア不要・反対という意見が97%。圧倒的に多くの国民がリニア不要と考えているにも関わらず、一体なぜ、強引に計画を進めようとす
るのでしょう。一体、だれのためなのでしょう。

人口減少と超高齢化社会を迎える中で、私たちがこれからどんな社会を形作っていくべきか、日本の将来像を描くことから、このような巨大プロジェクトの是非は判断していくべきではないでしょうか。

 


ス ピードこそ大事、という価値観が人口を大都市に集中させ、日本全体はすっかりバランスを欠いてしまっています。そして効率やスピードは、私たちの生活か ら、ゆとりや人間らしい感性を奪ってきてはいないでしょうか。何かを得るように見えて、実は大事な何かを捨ててきてはいないでしょうか。

最後に、広瀬さんの言葉。

「日本人は、ゆっくり里山をめぐって、
  自然を楽しみながら、旅をするべきである」

 

 

 

 

 

広瀬先生と