人がつながる場の作り方 ~サービスは孤立を解消しない~「環境問題として考える子どもの遊び」

2018年9月16日 15時30分 | カテゴリー: 子ども, 市民活動

豊かに遊べる東京をめざして活動している団体の学習会に参加しました。

 

「環境問題として考える子どもの遊び」

主催:一般社団法人TOKYO PLAY
2018年9月14日(金)19:00~ 

国立オリンピック記念青少年総合センター

 
 
遊びの場を創ってきた3人の方のトークセッション。ただ遊び場があればいいのではない。つながれる場所にどうしたらなれる?この時代の問題をあぶりだしながら“何が必要か”“何ができるか”を真剣に考えた2時間でした。

 

・西川 正さん(NPO法人ハンズオン埼玉
・松田妙子さん(NPO法人せたがや子育てネット
・嶋村仁志さん(一般社団法人TOKYO PLAY代表理事)

 

 

 

 

 

 

 

左から西川正さん、嶋村仁志さん、松田妙子さん

 

 

西川 正さん

サービスをお金で買う時代になった。お金を払うのだからサービスを受けるのが当然という考え方になった。不満があれば苦情。サービスとクレーム。子育て支援がさまざまあれば、日替わりでどこかに出かける。いつまでもお客さん。子育て支援のNPOは“いっしょに創り上げていこう”という思いがあるのに、いつの間にか、サービスする側と受ける側に分かれてしまう。サービスは孤立を解消しない。人と人がつながるのは“トラブル”にかぎる。“どうする?”から会話が始まる。想定外のことが起きたときにつながれる。それには余裕も必要。困った時に“困った”ということも大事。困った人を助けることで役割が生まれ、人と人が近づくことができる。“不便益”=不便な方が益がある

 

松田妙子さん

世田谷の地域子育て支援事業として「おでかけひろば・ぶりっじ」を運営、産前産後の親と子どもたちの集いの場になっている。団地の中の部屋と中庭を活用して8年目。“自分の子どもは自分で見ましょう”の“呪い”から解き放ちたい。“みんなでみんなを見よう”に。スマホはだめよ、というより、外に行きたくなる仕掛け。こども同士の「とりあいっこ」も大事な体験として見守れるようになっていく。一人一人が、主体的に動き、創り出す広場にしたい。「いつ、水遊びするんですか?」ではなく、気がついた人がプールに水を張ればいい。失敗したり、うまくいかない時に助けてもらったら、それが原点となり、人への信頼が生まれる。子どもを産んだときが一番助けてほしいときで、一番弱い時。中学3年生の家庭科の時間に赤ちゃんを連れていく。そのとき必ず中学生にいうのは「子育ては一人ではできない、人に頼って育てるもの」と話す。すると赤ちゃんを連れてきたお母さんが涙を流している。

 

 

 

 

 

 

 

松田妙子さん

 

嶋村仁志さん

プレーパークに来て、「木に登っていいですか」という子どもが増えた。やってしまうのが子どもじゃなかったか。
“遊び”とは“未知との遭遇”。未知との遭遇を楽しめる大人になろう。
「道遊び」は「未知あそび」

 

 

 

 

 

 

プレーパークで木に登っている子ども(イメージ)

 


自由になれない「呪い」とは? グループごとにその中身を考えてみよう!
・人からの評価・効率・合理性を求める社会・責任を求める社会・人と仲良くしなければならないとう呪縛・教育社会(先生が答えを持っている。だれか権威のある人に許可を取らずにはいられない社会)→本当はいろいろな見方があるのに100点を採る方法を探している。トラブルとコミュニケーション→折り合いをつけていく、自由になれる、公共が発生する。


集まっていたのはプレーパークのリーダーや保育や子育て支援に関わっている人たちのようだった。講師の投げかけの良さもあるが、子育て環境を分析する感度のよさを感じた。「呪い」とは何か、社会が創り上げた価値観・文化・環境は大人自身の自由な心を奪ってきている。自由な心と遊びは不可分なもの。これはちゃんと考えていかねば・・・。子どもが子どもとして生きることができる環境作りのために。