大田区議会は区民の意見を真摯に聴くべき

2018年10月13日 09時11分 | カテゴリー: 議会報告

この度の大田区議会第3回定例会には、次のような陳情がありました。

「陳情者に委員会で説明する機会を設けて、区民の声をしっかり聞いてほしい」

かねてから大田区議会では区民の陳情がほとんど採択されません。
陳情には区民生活の利便性や住民福祉につながる提案が多いので、実現すれば、多くの人が助かるのではないかと思われるものも多くあります。もちろん多額の経費のかかるものもあるので慎重に審議するのは当然です。ですから、この陳情はぜひとも採択して、区民と理解し合える場面の設定を考えるべきだと考えました。残念ながらこの陳情も多数決により不採択となりましたので、結果に対しての私の討論が、以下です。

 


 

30第50号「陳情者に委員会で説明する機会を設けて、区民の声をしっかり聞いてほしい陳情」の不採択とする委員長報告に反対の立場で討論いたします。

議会の役割は、区民の負託にこたえ、住民福祉をめざすもので、そのために、区長その他の執行機関と緊張ある関係を保ち、政策決定について監視及び評価を行うとともに、政策立案、政策提言を行うものだと理解しています。

前提となるのは、住民自治であり、そのため区長も議員も直接選挙で選ばれますが、議会はできる限り住民参加や開かれた議会をめざすべきだと考えます。

そういう意味で陳情や請願など、区民の意見を真摯に聴き、区民と共によりよい大田区を創っていくことは非常に重要で、委員会で陳情者が意見を述べる機会を持つことはとても有意義なことだと考えます。

2016年7月に大田区議会事務局に東京都内の議会を対象に「議会への市民参加について」という調査(※)を依頼しました。その結果、23区中、14区が請願陳情を提出した際、委員会で意見を述べる仕組みを持っていました。他にも委員会の休憩中に説明を聞くという区もありました。ほとんどは委員会でですが、千代田区だけは委員会でも本会議でも市民の意見を聞く仕組みを作っています方法としては、本人が説明するのみは7区、議員と意見交換をしている区が6区でした。ほとんどは時間の制限を設け、5分から20分まで様々でした。効果を聞くと「より議論が活発化する」と答えた区が5区、請願・陳情について細部まで理解が深まると答えた区が12区でした。墨田区は「文面からは把握できない、陳情を提出するに至った経緯等を知ることができる」と回答し、豊島区は「主旨を明確にするため、さらに審査の充実をはかるため」。北区は「陳情者の願意について理解を深めるため」と回答しています。都内26市においては、16市が提出者の意見を聞く仕組みをもっています。

他に請願・陳情に関しては、「全部採択」のみを採用している議会より、「一部採択」、「主旨採択」を行っている議会の方が多く、大田区議会も区民の意見・提案により住民福祉が少しでも向上するための方策を追求するべきではないでしょうか。

多様性を認めていく社会をめざすとき、多様な意見を聞いていくことはますます議会にもとめられていると考えます。

議会改革のあり方を今後、議論していくことも希望しながら、陳情の採択を求めます。


請願・陳情審査結果(平成30年分)

 

※都内の議会への調査結果「議会への市民参加について」2016年7月

↓クリックで全体のPDFが見られます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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