子どもの「居場所」の大切さを考える 講演&トークセッション

2019年3月23日 10時49分 | カテゴリー: 子ども, 子育て支援, 市民活動

「居場所」の大切さを考える講演&トークセッション

・大人へのメッセージ:「居場所」を作るのなら、子どもの声を聴いてほしい。
無駄なことや、知ったかぶりをしないでほしい。
・どんな年齢の子どもであっても、子どもの声を真正面から聞いてほしい。
家事をやりながらではなく、きちんと向き合って。

子ども食堂「だんだん」ボランティア(青年)スタッフ

児童虐待の取材を続けている杉山春さんのお話と子ども食堂「だんだん」ボランティア(高校を卒業したばかりの青年たち)スタッフのストレートな言葉に大いに刺激を受けました。「居場所」とは何かを今、しっかりと考えていきたいと思います。

主催:おおた居場所づくり研究会
2019年3月21日 池上文化センターにて

 

杉山春さんと青年たちのセッション

 

第1部 児童虐待から見えたもの 杉山春

目黒区・野田市それぞれの虐待死事件に共通しているもの

・再婚
・夫から妻へのDV、家族をコントロールしたい
→心の奥の切望感、恥辱が怒りの引き金に
・妻は若くして出産→困難
・父親は会社での評価、高い
→過剰に社会に適応しようとしている、家族に向き合わない
・妻の出身地からは遠距離に転居
→妻の孤立、家族の密室化、助けを求められない

 

対策

カナダ:DVがあると10日以内に裁判所に。すぐに更正プログラムが始まる。
6割がプログラムを受け、結果、再発はほとんどない。
社会全体に暴力を否定する文化がある。

日本では、児童福祉法の改正によって、チルドレンファーストの理念が明確化されたが、それがどう実践の場に降りてくるかが問題。暴力に対してはまだ認識が甘い。
「俺も殴られて育ったよ」など。全面的な否定の文化はまだない。

子どもの権利の保障、弱さを含め、不安を語れる場、他者とつながれる場が必要。

 

家族の困窮は家族の責任か

1998年(アジア通貨危機)以降、
母子家庭増加、男性自死増加、
非正規就労の増加・・・本人の責任か
困窮は当事者だけが背負わなくてはならないのか
困窮に追い込まれる事情を知っていくと政治に繋がる
人を大切にしない政治の結果ともいえないか
子育てにはお金と時間が必要、社会保障が痩せている

 

第2部 「青年の主張」

子ども食堂「だんだん」ボランティア(青年)スタッフ(4名)

だんだんでのボランティアの内容と自分にとっての「だんだん」とは

・配膳、子どもの世話、子どもの話を聞く、調理の下準備(野菜の皮むき)
・だんだんに魅力があって、自分たちの居場所にもなっている。
小学生の感じていること、何がはやっているのかなど、を直に聞けるのが楽しい。
・小学生との会話はテンプレがない会話。それができるのがこども食堂。
・「おいしい」といわれるとうれしいし、それが活力になる。

 

 

 

 

 

 

 

毎週ボランティアにいそしむ青年たち

 

 

 

 

 

 

 

この日は調理場にも入って手伝い

 

居場所とは

・この4人でいることが居場所。学校とは違う面をここではお互い発揮している。
たとえば小学生の世話が上手ということは高校ではわからない。
・“評価されることがない”、居場所とはそういうもの。
・人には平等に話せる場が必要。自分のいいところも悪いところもさらけ出せて。
家庭が必ずしもそうとは限らないから、父親が権威的だったり。
・大人と子どもとの会話がある場所。
・日頃、スマホで文面だけの付き合いが多いが、やはり人と人が出会うコミュニティが必要。

 

 

 

 

 

 

 

青年たち(高校を卒業したてのほやほや)

 

大人へのメッセージ

・子どもが楽しめる公園を増やしてほしい。無駄に広くてボール遊びができないのでは結局、家でゲームやネット社会にいってしまう。
・動ける場所がほしい。バスケットコートなど、やりたいスポーツができる場所がほしい。区内の体育館は団体でないと貸さない、など使いにくい。
・大人は自分も子どもの頃があったのだから、もっと子どもの気持ちになって体を動かせる場所、遊べる場所を考えてほしい。
・どんな年齢の子どもであっても、子どもの声を真正面から聞いてほしい。家事をやりながらではなく、きちんと向き合って。
・「居場所」を作るのなら、子どもの声を聴いてほしい。無駄なことや、知ったかぶりをしないでほしい。
・大人の意見だけではなく、子どもの意見も共有してほしい。子どもの声に耳を傾けてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

だんだんでボランティアをしているところ