“暴力”はどんな理由があってもだめ 対等・平等、だれもが尊重される社会に
11月21日の OTA未来カフェでは、「デートDVとは」というテーマで「NPO法人男女共同参画おおた」の飯島園美さんを講師にお呼びして、学びました。
DVは夫婦など親密な関係の人への暴力で、一方が相手を思い通りに支配しようとすることで、交際相手との関係で起こるのが「デートDV」です。「身体的暴力」、「精神的暴力」、「経済的暴力」、「性的暴力」、最近はネット上での誹謗中傷やスマホを使って監視するなどの「デジタル暴力」もあるとのことです。
DVは3人に一人が経験しており、デートDVは5人に一人が経験しているといいますから、「暴力」をなくすことと暴力を生む土壌“力と支配”“暴力容認”※“ジェンダーバイアス”を正すことを急がなくてはなりません。
※ジェンダーバイアス:社会的・文化的に作られた女らしさ、男らしさ
中学校や高校、大学生にも講義に出かけている飯島さんのお話は、「ワークショップ」を組み込んだ、とても具体的でわかりやすいものでした。よりよい関係になるためには、女らしさや男らしさではなく、「自分らしさ」を大切にして、必要なときは自己決定ができるように、そしてお互いの意志を尊重しあえる関係をつくることが大切だということは、ジェンダーバイアスにとらわれている多くの日本人にとっても、大事な内容だと感じました。
「性的暴力」でもある「性行為の強要」が、なぜいけないか、がとてもわかりやすく描かれている動画(イギリスの警察作成)の紹介もありました。
インターネットの時代、子どもたちが倒錯した性情報に触れる機会は大人が想像する以上に多いことでしょう。だからこそ、正しい性教育やよりよい人間関係を築くための人権教育は大変重要であり、学校教育の中で、しっかり取組んでほしいことです。
ちょうど第3回定例議会では、中学校での『デートDV』講座を提案したところですが、さらにその取り組みについて、人権・男女平等推進課と教育委員会に働きかけていきます。また全庁的な人権意識の向上、DV対策への理解啓発についての取り組みにも注視していきます。
被害者へ・一人でかかえないでね、メッセージ
あなたは、自分の一番の希望を、いつでも相手に伝えていい
あなたは、あなたのままでいい
(アウェア デートDV防止プログラム・NPO法人エンパワメントかながわ・NPO法人レジリエンスより)