3・11をわすれない。ささやかな夕食会、どなたでもどうぞ、おでかけください。
大田・生活者ネットワークでは「3・11を忘れない」という意味で毎月11日、夕方6時から7時半までの間、軽い夕食を取りながら歓談をするというささやかな活動を続けています。
和気あいあいとおしゃべり
夕食といっても、被災時にはこんな食事をとることができればいいかな、という観点からどこの家庭にもあるような食材を一工夫して料理します。トン汁やカレー、すいとんやうどんなどですが、シーチキンの缶詰や乾物を活用することで保存の効くものを常にストックしておくことの必要性を確認したり、料理法を情報交換したりする場にもなっています。
先日1月11日はたっぷりの根菜とお揚げのなかに餅を入れて煮込んだおつゆでした。あつあつのお椀をいただきながら、おしゃべりは弾みました。話題はその時々でいろいろです。
この日のお椀、おいしかった!
2011年の3月11日はどんなふうに過ごしていたか、という話題で、ある人はこんなことを語ってくれました。
「当時、原発事故による放射能の危険性についての情報があまりにも少なく、政府や会社の隠ぺい体質にショックを受けた。それをきっかけに、会社を退職し、食品についての新たな勉強を始め、体内から毒を出す、デトックス効果や免疫力に関わる食品の力や健康に着目するようになり、今の仕事につながっている」と。
あれからもう7年。原発事故は一人一人の人生に大きく影を落としました。
悲惨な事故から、教訓を得ないということがあってはならないですね。賢くなって一歩でも進む日本であってほしい、国民でありたいと思います。
あの事故から新たな道に希望を見出した方の話を聞いて、食事の暖かさも合わさって、心も温かくなったひとときでした。困難から立ち上げる強さ、賢さがきっと人の中には備わっているにちがいないと。
この日はお客さんがどんどん増えました