セクハラは人権侵害 「セクハラ被害者バッシングを許さない緊急院内集会」に参加してきました

人の尊厳の冒涜という点ではセクハラ、パワハラも、障害者や高齢者、また子どもへの虐待やDVなどとも根っこは同じです。だとすると一過性の事件として終わらせるのではなく、人権、人の尊厳、平等を日本はもう一度、しっかり学ぶ必要があるのではないでしょうか。

4月23日(月)衆議院第一議員会館で行われた「セクハラ被害者バッシングを許さない緊急院内集会」に参加してきました。主催は、「セクハラ被害者バッシングを許さない4.23緊急院内集会 実行委員会」。緊急集会にも関わらず参加者は200名、熱気につつまれていました。

#MeToo in 永田町+霞が関

 

 

 

 

 

 

 

 

福田淳一財務事務次官のセクハラ行為を告発した勇気ある当事者が、現在ひどいバッシングに曝されているとのことですが、この集会の目的は、彼女を一人にしないという意思の表明、実情の共有、そして「セクハラ」や「性暴力被害」撲滅に向けてのスタート集会だったといえます。

女性記者という立場は情報を握っている権力側と対峙することで、抵抗しにくい性的侵害を受けるということが少なくないという実態が明らかになりました。
加えて職場での理解が得られにくいという状況から被害を受けた女性が救済されない実態も浮き彫りにされたわけです。

これを機に会社を越えて連帯していこう記者たち、そして多くの共感者が集まり、社会を変えていこう、というムーブメントを生まれたことは大きな希望です。

 

リレートークでの言葉

・セクハラ、パワハラ、マタハラのない社会、働きやすい職場がほしい。
・女性記者が自由にのびのびと自分の能力を発揮して働ける環境にしたい。それはこの国の報道の質にも関わる。
・財務省の調査で、本人に名乗り出るように求めていることは被害者への恫喝でありおかしい。福田事務次官をただの「辞任」で終わらせたらいけない。
懲戒免職にするべき。福田事務次官は女性記者とテレビ局に謝罪すべき。
・ジャーナリズムは民主主義の動脈。この事件がもとで、規制が厳しくなり取材ができなくなることを恐れる。ジャーナリズムを後退させてはならない。
・セクハラに関する法整備が不十分。均等法にはセクハラの定義もない。内部告発者を保護する法整備、相談窓口や救済までの道のりを確立するべき。正規、非正規によらず。
・全ての権力関係はセクハラにつながる。
・セクハラを受け心身に不調をおこし、退職に追い込まれることもある。
・セクハラは人間の尊厳を奪うもの。
・公益通報に対していかなる不利益もあってはならない。
・私たち大人のしていることを子どもは見ている。

 


 

 

 

 

 

衆議院議員 大河原まさこさんが発言しています

 


このセクハラ事件からは、大げさではなく、日本の民主主義、人権意識が問われているといえます。福田淳一財務事務次官や麻生大臣の態度からは、まるで「こんなことは大したことではない」といっているように受け取れます。権力(力)を盾に暴力をふるうという上下関係がすでに根深く広くこの社会を蝕んでいる表れではないでしょうか。接客業ならいいのか、言葉遊びならいいのか、境目がはっきりしません。人の尊厳を奪う行為への感受性が欠けているとしかいいようがありません。人の尊厳の冒涜という点ではセクハラ、パワハラも、障害者や高齢者、また子どもへの虐待やDVなどとも根っこは同じです。だとすると一過性の事件として終わらせるのではなく、人権、人の尊厳、平等をもう一度、しっかり学ぶ必要があるのではないでしょうか。