女性の視点から「防災」を考える~大田・生活者ネットワーク「3・11を忘れない」

【ご報告】「エセナおおた」の防災講座の出前講座

大田・生活者ネットワークでは毎月11日のつく日には「3・11を忘れない」日として、18時~19時半まで事務所にて、軽食を囲みながら(被災時クッキング)防災のことを中心に小さな懇親会をしています。

 

 

 

 

 

 

 

テーブルを囲んで軽食をいただきながら、青木さんのお話を聞きました

 

先日、11月11日には、「エセナおおた」で防災、特に女性の視点からの防災に取り組んでいる青木千恵さんにいらしていただき、お話を伺いました。「エセナおおた」は熊本や東日本大震災などのあとに現地との連携をとり、防災についての研究を深めてきています。
特に避難所運営についてのポイントには多くの気付きを与えられました。

 

 

 

 

 

 

 

「エセナおおた」は防災についての勉強会を重ねてきています

 

女性の視点からの配慮ある避難所運営

・物資配布窓口に立つのは女性がよい
男性が立っていると、生理用品などをもらいにくい女性もいる
・更衣室の入口は受付からの目が届きやすいところに設置する
性被害を防ぐ
・男性の地域リーダーの毅然とした姿勢が重要
混乱の中では性暴力が起きる可能性もある
被害にあっても“災害時だから”と訴えにくい状況がある

 

 

 

 

 

 

 

避難所運営のポイント

 

 

 

 

 

 

 

性別による、避難所での困難さ

 

トイレの工夫

椅子を2つ並べて、その間にバケツを置いて簡易のトイレにすることができる。
避難所にはトイレが十分にあるわけではないので、我慢をしてしまいがち。そのため、水分を取らないことで、体調が悪くなることにつながる。特に女性のトイレについては配慮が必要。

ランプ

シーチキンのカン詰めやサラダ油にティッシュペーパーを芯にすることでランプにすることができる

 

 

 

 

 

 

 

オイル漬けランプ

 

その他、日頃、生活実感のある女性が避難所運営の前面に立つことで、スムーズに避難所運営がなされた実例なども紹介していただき、私たちも地域の防災に積極的に関わらなくては、と思わされた学びの時でした。大田区の防災会議にはまだまだ女性の参加が少なく、これも課題の一つですね。