「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク・東京足立大会」に参加しました
だれもおきざりにしない社会へ
1月15日、16日、17日と足立区役所を会場に、全国から障害を持った議員らが結集して情報交換や勉強会が行われました。
主に聴覚障害、視覚障害、下肢や肢体不自由で車イスユーザー、またその介助者たちを中心に参加者46名です。
足立区役所
昨年は、参議院に3人の障害当事者(れいわ新選組の船後靖彦さん、木村英子さん、国民民主党の横沢高徳さん)が当選しましたが、彼らも大会に参加し、意見交換をする機会もありました。障害当事者であるがゆえに見えていることがあり、声を出しにくい人の代弁者となることの意義を強く感じる集会でした。様々な制度や施策を障害者の目線で点検していき、共生社会を実現していくために働こうという思いを強められました。
国民民主党の横沢高徳さんと
【八代英太さんの講演】
初日は、初の車イス議員で有名な八代英太さんの講演会でした。
タレント時代に事故で、脊椎損傷で車イスになり、それから「車イスを国会に」をスローガンに立候補。当時は陳情活動に議員会館に行こうと思っても車イスは正面からは入れず、荷物のエレベーターで行くしかなかったそうです。八代さんは参議院議員を3期、衆議院議員を3期勤め、その間、障害者権利条約の日本批准や交通バリアフリー法の制定に奔走、健常者中心の社会の打破、障害者が家に閉じこもらない社会に、と願っての活動だったそうです。
政治は生活、身近な障害者の声を議会に届けよう、自分の周り50メートル四方にどんなバリアがあるか調べていこう、と提言されました。
八代英太さん
法案を作るには与党でないと難しいと考えて、途中から自民党に入党するも郵政民営化に反対して除名された、といういきさつからは、数がものをいう国会での立ち回りの難しさがわかります。
このたびの3人の国会議員誕生に際しては、「1本の矢は折れるが、3本の矢は折れない」、
「当事者の議員が制度を作っていき、国会のバリアフリーの総仕上げを!」と喜ばれていました。
同時に「長期政権の危なさ」と「障害者問題はおきざりにされやすい」という現状認識は、私たち全員の課題でもあると受け止めました。
八代さんの大事にしている言葉は3つのC
チャンレンジ、チャンス、チェンジは、
私たちへの励ましとなりました。83歳とは思えないパワフルなお話に圧倒されながら、先輩議員が勝ち取ってきた“障害者が家に閉じこもらない社会”の実現をさらにすすめていきたいと思いました。