不登校経験者に聞く OTA未来カフェのご報告

しあわせとは、自分の人生を生きるとは?

「不登校経験者に聞く」OTA未来カフェのご報告

28日(土) 大田・生活者ネットワーク主催

 

不登校を経験した若者をお呼びして、お話を聞いたり意見交換をするひとときをもちました。

まずは映画「不登校を経験した私たちが見た、不登校の歴史と今」を観ました。不登校への無理解な歴史の中で、無理矢理学校に行かされたり、矯正という名の下に子どもの命が奪われたりすることもあったということを振り返り、やがて、子ども自身が連帯して自分の気持ちを訴えることによって、不登校への理解や法整備が少しずつ進んできたことなどを確認しました。子どもたち自身の力で、「不登校の子どもの権利宣言」を作り、「一人一人の意志が尊重され、自分自身の生き方を自分で決める権利がある」ことを自他共に確認しようとする活動は大きな一歩でした。しかしまだまだ子どもたちの“自分を生きる権利”が保証されているとはいえない現実です。https://freeschoolnetwork.jp/p-etc/1254不登校の子どもの権利宣言

 

続いて、不登校経験者からその体験談を聞きました。辛い経験を乗り越えて、今は、明るく生き生きと夢を語る若者たち、それぞれの意志、意欲はどうやって育まれたのか、それこそを追求し、私たちはこれまでの教育のあり方を反省しなければならないと強く感じました。子ども自身が選び取る人生を保証していけるように環境整備に務めていきたいと思います。

 

Kさんは、アメリカ育ち、自由で楽しかったアメリカの学校とは違い、日本の学校はまるで軍隊。Yシャツの下に茶色のTシャツを着ていっただけで、叱られた。アメリカでは成績優秀で飛び級で上に行くくらいなのに、日本では漢字ができないばかりに、成績は悪い評価。自分に自信がなくなり不登校になる。

Wさんは教師の体罰が元で、学校に行けなくなる。

Hさんは学級崩壊のクラスで、嫌がらせが横行、教師もイライラしている。過度のストレスで、睡眠不足と頻尿。生きている価値がないと感じ、泣くことが多くなり学校に行けなくなる。

 その後、それぞれにフリースクールに出会い、人と出会い、人から学び、自分の好きなことに出会い、取り組み、現在はしっかり目標を持って生きているのです。人との出会いや居場所が人にいかにエネルギーを与えるか、ということを間近に感じました。

 

参加者の中には学校に行かずにホームスクールという方法で家庭の中で楽しく学んでいる若者もいました。いろいろな生き方や選択肢、可能性があるということをこれからも広く多くの人と共有していきたいと思います。