品川区「外遊びの出前」を始める。「遊び」こそ生きる力、心身を創る大事な栄養!

おもしろい活動が始ったよ、と友人に誘われて品川区の旗の台公園を見学に行ってきました。

  • 月に4回、旗の台公園がプレーパークになる

13日、旗の台公園には大きい子どもも小さい子どももぞくぞくと集ってきました。

わ~と歓声をあげて、走り出す子どもも。同い年くらいの子どもがいることだけでも、子どもはうれしいようです。

 

公園には、ふんだんに用意された段ボールとガムテープや絵の具。子どもたちは、自由に家を作って、筆で絵の具を塗ったり、マジックで家具を描いたり。

また段ボールを切ったり巻いたりして、剣を作ったり、鎧を作って体に巻き付ける子どももいます。切れっ端は、公園にあるすり鉢状の斜面を滑り降りる時にお尻にひくのにちょうどよく、何度も何度も滑り降りる子どももいました。

段ボールはかっこうの遊ぶ材料。子どもの発想で遊びが次々生れます。

   

砂場では砂で穴を掘ったり、山や川を作ったり、樋で水を流したり、たらいやバケツで砂を運んだり、砂場と水と道具があれば、そこは果てしないダイナミックな建設現場。

また木の枝に縛ったロープにぶら下がって揺れたり、木によじ登ってみたり。枝ぶりのいい木は子どもたちの冒険心をそそりますが、子どもが自分の力を実感できるバロメーターかもしれません。

 

毛糸や木の実が置いてあって、クリスマスリースが作れるコーナー、絵本を読めるコーナー、一角では、コマ名人が根気強くコマの回し方を指導しています。ベーゴマはかなりのスピードで回るので迫力があり、高学年の子どもたちが挑戦しています。

  

  • 日の光を浴びて、全身を使って遊ぶ

自由に冒険遊びのできる公園をプレーパークといいますが、ここは、品川区が月に4回「外遊びの出前」をする公園です。プレーリーダーを含むプレーワーカーたち3人が子どもたちを見守り、遊びの発展を促しているのです。

 

外で全身を使って遊ぶことは身体能力が育つだけではなく、挑戦する力や自分への自信、達成感、仲間との協力や共感など心の成長にとって、子どもにとって、なくてはならない経験です。思いっきり遊ぶ経験は“生きている実感”にもつながり、やがて自分の足で自分の道をしっかり歩いて行く礎にもなるほど重要です。

しかし現状、都会では自由に遊べる空間がなかなかありません。室内でゲームばかりしている子どもの話を聞くので心配です。

 

  • 「NPO法人そとぼーよ」

品川区未来部子ども育成課は外遊びの推進と活性化を図り、公園での「外遊びの出前事業」を始めました。

海側にはプレーパークが二つ(北品川「北浜こども冒険ひろば」としながわ区民公園内の「しながわこども冒険ひろば」)あるので、今回は、内側の地域をターゲットにしています。

この9月から来年2月いっぱいまで、「NPO法人そとぼーよ」に委託して、月4回、荏原町児童センター隣の旗の台公園での外遊びの出前が始まりました。(荏原地区外遊びモデル推進事業)

https://sotobo-yo.org/wp-content/uploads/2020/09/884ea977687b20d0e16933b49426cb2f.pdf

https://sotobo-yo.org/demae/

 

受付のテーブル近くにはサイズ別の子ども服がたくさん置いてあって、ご自由にどうぞ。と書いてあります。どろんこになっても、思いっきり遊ぶことが大事だからとのことでした。子どもの心強い味方の「NPO法人そとぼーよ」の活動に注目していきたいと思います。

 

そして大田区でも子どもたちが伸びやかに遊ぶことのできる環境作りを提案していきたいと思います。