せっけん生活・・・人にやさしい 自然にやさしい

汚れを落とすとき、昔ながらのせっけんと合成洗剤の2種類がありますが、私たちは石油由来の合成洗剤ではなく、自然に分解しやすい環境負荷の少ない、安全・安心なせっけん使用の促進の運動をしています。合成洗剤は化学的に合成された界面活性剤などが含まれ、人の健康や生態系に有害なものもあるからです。

漁協、農協、生協など多くの団体で構成する「せっけん運動ネットワーク」では、毎年7月を「シャボン玉月間」として全国統一活動で「せっけんを使いましょう!」のキャンペーンをしています。私たちも地域のせっけん推進団体である「生活クラブ運動グループ大田地域協議会」と「生活協同組合パルシステム東京」もその一環で毎年、大田区からのメッセージをいただいたり、行政との懇談会をさせていただいています。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年までは環境清掃部とでしたが、今年ははじめて教育委員会と懇談会をさせていただきました。すでに学校は小学校も中学校もせっけんを使うことを基本にしているということでしたのでひとまず安心です。しかしせっけんと銘打っていても成分表を見ると「エデト酸塩」のようにPRTR法(健康や生態系に有害な恐れのある化学物質として規制)の対象になっているものが含まれていたり、殺菌効果が強すぎて常在菌までを殺してしまう可能性もあるものもあるので、今後、購入担当者の配慮を期待したいところです。

香害について・・洗剤の香りが強すぎて、アレルギー反応を起こす人もいるということが今、社会問題にもなりつつあります。教育委員会では各家庭に心配なことがないかどうか、アンケートを取っているので、問題が表れてきたら、保護者会でも話題にしていていきたいとのことでした。


 

こんなにちがう石けんと合成洗剤

原料  

・石けんは動植物の油脂とアルカリ剤。
・合成洗剤は石油から合成されおり、蛍光増白剤や香料が添加されているものが多い。

 

生態系への影響 

・石けんは1日で水と二酸化炭素に分解される。
・合成洗剤は1か月たっても3分の1が分解されずに海底に蓄積。

 

人への影響

・石けんは皮膚に浸透しないので肌に優しい。
・合成洗剤は皮膚から浸透するので、肌荒れは避けられない。アトピー性皮膚炎や化学物質過敏症の原因として疑われている。