違いを認め、尊重し合える社会に “LGBTを理解するための基礎講座”に参加しました

“LGBT(セクシュアル・マイノリティー)を理解するための基礎講座”に参加して

12月11日、「エセナおおた」にて行われた講座に参加しました。講師は、NPO法人「ハートをつなごう学校」副代表理事の小林りょう子さん。ご自分のお子さんからカミングアウト(告白)を受けた経験がおありで、お話しは具体的でわかりやすく、人権の観点からも重要な問題だと痛感しました。人知れず悩む子どもたちは決して少なくなく、いじめや不登校や自殺願望にもつながる問題です。
講義の中での“だれもがありのままに自分らしく生きていける、共生社会こそが、未来のエネルギーに満ちているのだ”という言葉が印象的でした。学校現場をはじめ、まだまだ理解は進んでいません。共に訴えていきたいと思いました。
“同性パートナーシップ制度”を導入している自治体も多くなってきたということですが、共生社会の実現に向けて自治体の役割として何ができるのかを考えていきたいと思います。

 

講師の小林りょう子さん

 

以下は、私の備忘録を兼ねた講演内容の要点メモです。

Diversity & Inclusion
まずLGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取ったもの。人口の約8.9%(電通総研ダイバーシティ・ラボ調査2019年1月)が、自分の性に違和感を抱きながら生きている。でもだれもが何かしらのマイノリティ(少数者、社会的弱者)であり、すでに「お互いさま」と言えるのではないか。
多様性を尊重し合い、未来をつくるエネルギーに変えていこう。

 

カミングアウトの実例
講師のお子さんのケース、生まれたときは女性、性自認は男性。本人の希望で改名、適合手術と戸籍変更。

告白するまでの苦悩
中2から学校から帰るとすぐに布団に入って泣いていた。しかし、良くも悪くもいろいろな人に出会えた。子どもの時から、自分は何者かをとことん考えた。自分を再生させる良い時間だった。不便だし、寂しいし、悲しい時もあったけど不幸じゃなかった。

親からの要望は、身体(命)を大切にしてほしい。困ったことがあれば相談してほしい。

 

家族の抱える困難
講師が、多くの相談を受ける中で捉えたことは
・自らを責める(特に母親)
家庭環境、育て方が悪かったのではないか。
・当事者を責める
頭がおかしくなった・病院で治療してもらわないといけない・否認・勘当・排除

 

LGBTにとっての日常の困りごと
就職活動、色、制服、トイレ・更衣室、風呂、スポーツ、書類・身分証明、ハラスメント
など性別規範や無理解が生活の隅々に及ぶ。

 

LGBTの子どもの生きにくさ
いじめ被害、自己受容できない、自己開示できない苦しさ、自尊心のなさ→自殺願望
ロールモデルがない「どうやって生きていけばいいのか」「幸せになれるのか」

 

正しい知識が必要
学校現場の教員の研修、人権課題の一つとして教科で紹介すること、図書館に資料を置くなど環境作り、相談窓口の設置、選べる制服、寄り添う気持ちと偏見や差別を許さない態度が必要。
正しい情報がないことで、「いじめる側」や「見過ごす側」になってしまうリスクがあるから。
だれもがありのままに自分らしく生きていけるように!