我が家をシングルマザーに使ってほしい ~住宅セーフティネット法・住宅支援の推進を~

 

「シングルマザーに使ってほしいがどうすればよいか」と区民から相談を受けました。

子ども3人を育てた家ですが、もう子どもたちは独立したので、夫婦だけでは広すぎます。自分たちは引っ越すので、少しでも子育て家庭を応援したい、活用してほしいとのこと、家具付きの住宅を提供したいとリフォームを終えたところでした。

子ども好きのやさしい大家さんの願いは叶うでしょうか。

   

さて2017年、高齢者、障がい者、ひとり親、外国籍住民、低額所得者の方を住宅の確保に配慮が必要な方(住宅確保要配慮者)としてサポート体制を構築するための新しい住宅セーフティネット法※が成立しました。この制度の柱は、①住宅確保要配慮者向け賃貸住宅の登録制度、②登録住宅の改修や入居者への経済的な支援、③住宅確保要配慮者に対する居住支援です。

「シングルマザーにつかってほしい」というオーナーの願いが叶い、同時に入居者にサポートが得られるようにするためには、「登録住宅」にするのがよいのではないか、と助言をくれたのは、長年シングルマザーを支援してきて、居住支援団体としての実績もある「NPO法人リトルワンズ」の代表の小山さんでした。 https://www.npolittleones.com/

 

私も物件を見せていただきましたが、2階と3階を使えるようになっていて、多子世帯が使ってもシェアハウスにしてもよいくらいの広さです。現在、住宅セーフティネット法における「登録物件」にするべく、東京都に申請手続きを始めています。

    3階の部屋には、さらにロフトがついていて天井近くに寝床があります。

3階には屋根裏収納も。かつて、子どもたちのかっこうの隠れ場所だったとのことです。

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000055.html

https://syukatsu-life.com/article/jutaku-safetynet

 

大田区においては、大田区居住支援協議会が昨年9月に設立され、不動産関係団体と居住支援団体と大田区の住宅部門と福祉部門が連携をとり、住宅確保要配慮者への入居支援を開始しました。

https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/sumai/kyoju_sien/kyojuushienkyougikai.html

 

空き家が4万戸を超える大田区。住まいは人権です。必要としているのに住居がなかなか見つからない人と賃貸住宅のマッチングが進むように、この制度の拡充と関係者への周知が進むことを願い、活動をしていきます。